ライブ遠征の朝は、だいたい気持ちがせわしない。
電車遅延が起きたらどうしよう、迷ったらどうしよう、入場に手間取ったらどうしよう。
その結果、私たちはよく分からないほど早く現地に到着します。
開演18時。
現地着16時10分。
「……早すぎない?」と自分でも思いつつ、もう戻る気力はありません。
早く着いて時間を持て余す現象に名前を付けたい
余裕をもって着いたはずなのに、なぜか落ち着かない。
湾岸エリアの会場前で、やることがなく、ただ立っている時間が発生します。
カフェは混んでいるか、そもそも見当たらない。
ベンチはあるけれど、「ここで1時間は違う気がする」。
スマホを見る、しまう、また見る。
結果、SNSを3周くらいします。
時間には余裕があるのに、心には余裕がない。
「この時間、どう過ごすのが正解なんだろう」と、誰にも聞かれていない問いをずっと抱えます。せめてこの現象に名前を付けてあげたい。
ちゃんとしようとする人ほど、こうなりがち
この「早く着きすぎ問題」、だいたい真面目な人に起こります。
遅刻したくない、初めての場所で失敗したくない、
できれば“慣れてる人”みたいに振る舞いたい。
その結果、計画が前倒しに前倒しを重ね、
気づけば「想定より1時間早い自分」が爆誕します。
でも湾岸エリアは、
「早く来た人が暇になる」構造を割とナチュラルに持っています。
広くて、きれいで、風が強くて、待つ場所は少なめ。
つまりこれは、個人のミスというより
場所と真面目さの化学反応です。
「損したかも」と思ったときの、ちょっとした救い
もし現地で、
「早く来すぎたな」「この時間いらなかったな」と思っても、
あまり自分を責めなくて大丈夫です。
周りを見渡すと、同じように立っている人が必ずいます。
スマホを握りしめ、特に用事もない顔で。
あれはたぶん、過去の自分か未来の自分です。
この時間は、ライブ本編ではないけれど、
遠征という一日の一部ではあります。
次から少し調整すればいいだけで、今日はそういう日だった、で十分です。
早く着きすぎた時間も含めて、遠征だったなと思えたら、
それはそれで、ちゃんとした一日だったのかもしれません。
